フローリングの塗装を自分でする方法を紹介!塗料の種類で塗り方が変わる?

自宅のフローリングを塗装すると、部屋の雰囲気が大きく変わるものです。DIYも増えてきている昨今では自分で塗装しようと考える人もいるでしょう。ご家庭でできるメンテナンスで、お部屋を美しく整えましょう。 今回は、フローリングをご家庭で塗装する方法や注意点をご紹介します。あわせて塗料の種類や選び方についても詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。


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フローリングを塗装する目的や効果は?

フローリングに塗装をするのは、木材を保護して美しい見た目を維持するためです。

生活をしていると、床のフローリングには足裏からの皮脂や食べ物などのさまざまな汚れが付着します。また、紫外線による劣化などが原因で、長く使っているとツヤが失われたり手触りが悪くなったりもします。

塗料には、フローリングを汚れや劣化から守る役割があるのです。

実は、無塗装の無垢材はシミや汚れがつきやすいため、ご家庭で使われるフローリングのほとんどには塗装が施されています。ハウスメンテナンスで再塗装すると撥水性も高まるので、コーヒーなどの飲み物をこぼしてしまったとき、雨漏りが起きたときでも安心です。

フローリングは、カーペットやラグのように簡単に新しく交換できません。しかし、塗装すれば汚れにも強くなるでしょう。

そのほか、塗料のカラーを変えると、部屋の雰囲気ががらりと変わります。模様替えをしたような効果が得られるため、ぜひ取り組んでみてください。

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フローリング塗装の主な種類と特徴を紹介

フローリングに使われる塗料は、身近なホームセンターで購入できます。いくつかの種類があるため、お部屋にぴったりのものを選んでください。

ここでは、フローリングに使う塗料の主な種類と特徴を見ていきましょう。

ワックス塗装

ワックス塗装は、蝋(ろう)を原材料とする塗料です。フローリングの表面に硬い塗膜を作り、木の質感を損なうことなく水分や洗剤から保護する効果が期待できます。

ワックス系の塗料は種類が多く、ミツバチの巣から抽出する蜜蝋を主成分とする動物性ワックスや植物性の蝋を使った商品もあります。天然系のワックス塗料は乾拭きすると光沢が増すものの、耐久性には劣るため、こまめに塗り直しが必要です。

近年はウレタン樹脂やアクリル樹脂を主成分とする樹脂系ワックスが主流で、美しい光沢があり、耐久性や耐摩耗性が高いため人気があります。とはいえ、樹脂系ワックスは塗装前に古いワックスを剥がす必要があり、初心者には扱いが難しい傾向があります。

オイル塗装

オイル塗装は、亜麻仁(あまに)油、荏胡麻(えごま)油、桐(きり)油、ヒマワリ油といった植物由来の原料で作られた塗料です。主に無垢フローリングに使われていて、フローリングの表面に塗膜を張るだけでなく、内部にまで染み込み木材を保護する効果を発揮します。

オイル系塗料は木材の呼吸を妨げずに、フローリングの表面がしっとりとした、ナチュラルな風合いに仕上がるのが魅力です。その一方で、ほかの塗料と比較して傷や汚れがつきやすく、メンテナンスが難しい一面があります。

ウレタン塗装

ウレタン塗装はウレタン樹脂を主成分とする塗料です。フローリングの表面に硬い塗膜を形成するのが特徴で、光沢があり耐久性にも優れています。

ウレタン塗料は伸びが良く、長期間フローリングの美しさを保てるのが特徴です。その反面で、無垢フローリング特有の木材の質感や調湿性が失われやすく、メンテナンスや補修が難しいというデメリットがあります。

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フローリングを自分で塗装する方法は?ポイントは3つ

それでは、ご家庭でフローリングを塗装する方法や流れを見ていきましょう。

フローリングは経年劣化するため、定期的に塗装が必要です。家庭で塗装をすれば塗料や用具だけの実費で済み、費用を大きく抑えられるでしょう。

塗料を選ぶ

まず、塗料を選びましょう。見本のツヤや質感をチェックして、仕上がりのイメージにあう塗料を選んでください。

美観と高い耐久性を重視して選ぶなら、ウレタン塗装のようにコーティング効果が高い塗料がベストです。とはいえ、素人が広範囲に美しく塗装するのは難しいため、ご家庭でのメンテナンスには、扱いやすいワックス系の塗料を選ぶと良いでしょう。

部屋の用途にあわせて塗料を選ぶと、お手入れがしやすくなります。たとえば、キッチンの床は調味料や洗剤で汚れやすいため、水拭きをしやすい塗料がベターです。くつろぎ感を重視したいリビングや寝室では、木の質感を活かせる塗料を選ぶなど、お部屋にあわせて使い分けてください。

下地を調整する

塗料を塗る前にしっかりと下地調整をするのが、美しく仕上げるポイントです。塗装後の美観を長持ちさせるためにも、塗装前にフローリングをキレイに掃除しておきましょう。

フローリングについた汚れは、固く絞った雑巾で拭き取ります。傷やささくれなどがついている場合は、サンドペーパーで削って補修してください。最後に念入りに掃除機をかけて、ホコリや削りカスをしっかり取り除きましょう。

塗料に合う方法で塗装する

次に、それぞれの塗料に合う方法で塗装していきます。

ワックス塗装
ワックスの種類や商品にあわせて、スポンジ、刷毛、布などを使ってフローリングに薄く塗ります。塗布後はしっかり乾燥させてから乾いた布で乾拭きし、光沢を出すようにします。

オイル塗装
布や刷毛に染み込ませてオイルを少量取り、フローリングに薄く塗布します。ワックスを塗ったら、まずは乾いた布で乾拭きし、そのあとしっかり乾燥させましょう。

ウレタン塗装
刷毛などを使って取り出し、フローリングに2回ほど重ね塗りをします。ウレタン塗装は乾きにくいため、塗布後はしっかり乾燥させてください。

フローリングに塗装をするときは、塗料がまわりに飛び散って壁や家財道具につかないよう、最初にマスキングテープで養生してからはじめましょう。部屋の奥から塗り始め、入り口に向かってすみずみまで塗装してください。木目に沿って塗ると、美しく仕上がります。

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フローリング塗装の注意点は?困ったときの対処法も紹介

最後に、ご家庭でフローリングの塗装をする際の注意点を紹介します。

フローリングの塗料は、一度塗装すると剥がすのがなかなか難しい傾向にあります。そのため塗装に失敗をすると大規模な修理が必要になり、余計なお金がかかってしまうことがあるため、慎重に取り組みましょう。

自分でフローリングに塗装する時の注意点

塗料の種類やフローリングによって塗装方法が異なるため、注意が必要です。塗装後のメンテナンスのしやすさを考慮しながら、自宅のフローリングと相性の良い塗料選んでください。

塗装前の下地調整や古い塗料を剥がす作業、塗り方に失敗してしまうと、美しく仕上がりません。フローリングの塗装をむらなく仕上げるのが難しい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。

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まとめ

フローリングが劣化してきたら、ご家庭でも塗装ができます。塗装すると見た目が良くなり、床も長持ちするので、ぜひ取り組んでみてください。

とはいえ、広いフローリングを美しく塗装するのは、なかなか難しいものです。無理をせずに専門業者への依頼も検討しながら、お家を整えましょう。