【階段】重いものを一人で運ぶときのコツをご紹介!

模様替えや家具・家電の入れ替えを行う場合など、重いものを一人で運ぶ場面はまれにあります。重いものの移動は肉体に負担がかかり、苦労するといったイメージをもつ人も多くいるでしょう。今回は、重いものを一人で運ぶ際の準備や注意点をご紹介します。特に階段の上り下りには危険がともないますので、運ぶときのコツを押さえておくことが大切です。


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重いものを運ぶ前に入念な準備が必要

重いものを一人で持って運ぶには、必要なものを準備したり荷物の形状を運びやすくしたりなど、事前に準備しておくのがおすすめです。また、ダンボールを使った養生など、周辺の環境も整えておく必要があります。まずは重いものを一人で運ぶ際にしておきたい準備をいくつかご紹介します。

軍手を準備する

一人で重いものを運ぶ前に、まずは軍手を準備しましょう。素手で重いものを持ってしまうと、中身が飛び出してきたり床や壁に当たってしまったりしたときに、思いがけずケガをしてしまうおそれがあります。

なかでも、滑り止め付きの軍手の使用がおすすめです。重いものを持つときはもちろん、荷物の下に敷いて移動させるといった使い方もできます。100均で購入できますので、家にない人はあらかじめ購入しておくと良いでしょう。

運びやすい荷姿にする

荷姿は運びやすさに大きく関わります。重いものの中には、そのままの姿では運びにくいものもあるでしょう。小さな部品などが多くかさばる場合は、紐で縛って取っ手をつけたり適切な袋に入れてひとまとめにしたりすることで、運びやすくなることがあります。

また、荷物を複数持つ際は、下に重い荷物、上に軽い荷物がくるように積んでから持ちましょう。反対に上に重い荷物を積んでしまうと、バランスが崩れ、荷物を落としてしまったり自身が転倒してしまったりする危険性があります。

運ぶものをできるだけ軽くする

一人で運ぶのが困難なものは、数を減らしたり、ふたつ以上の荷物に分割したりして、ひとつあたりの荷物を軽くすると良いでしょう。中身を抜くことができる場合は、無理なく運べる程度まで抜いておき、できるだけ軽くしてから運ぶのもおすすめです。例えばタンスや冷蔵庫、食器棚、本棚などであれば、あらかじめ中身を抜いてから運べます。

中身が入ったまま運ぼうとすると、運んでいる途中で重さに耐えられなくなり、運ぶのに時間がかかってしまうことがあります。持ち上げたり下ろしたりの動作が増えると、余計な体力も奪われかねません。運び始めてから後悔をしないよう、重いものはできるだけ軽くした状態にしておくのをおすすめします。

運ぶときの動線を確保する

重いものを運ぶ際は、あらかじめ動線を確保しておくことも大切です。動線に障害物があると、運ぶのが難しかったりケガをしてしまったりする可能性があります。玄関や扉、窓、廊下などの高さや幅を事前に確認しておき、止まることなくスムーズに運べるようにしましょう。

重いものを運ぶ際は力が必要なため、周囲に対する注意力が下がりがちです。スムーズに運ぶためにも、余計なものはすべて片づけてから運ぶようにしてください。運ぶ距離や運ぶ時間を短縮できないか、事前に考えてから運ぶと、よりスムーズに進められるはずです。

床や壁を保護する

重いものを運び出す前に、動線にかかる床や壁を保護しておくことも重要です。重いものを運び出す場所が賃貸物件であれば、床や壁を傷つけてしまうと「原状回復義務」により、余分な費用がかかってしまうことも考えられるためです。賃貸ではないにしても、損傷してしまうと修理代が発生します。

床や壁に傷がつく可能性がある場合は、あらかじめ毛布や布で保護したうえで運ぶと良いでしょう。フローリングなどの床材を傷つけることなく運び出せます。家具スライダーやリフターなどを使うのもおすすめです。

そのほか、壁などに養生材として段ボールを貼り付けておくのも良いでしょう。重いものがぶつかっても、損傷を最小限に抑えられます。

重いものを運ぶときに実践したい4つのコツ

続いて、重いものを一人で運ぶ際の重要なポイントやコツを4つご紹介します。力仕事とはいえ、体の負担はできるだけ減らしたいものですよね。コツを掴んで効率良く運び出しましょう。

体に密着させて運ぶ

重いものを持つときは、できるだけ体に密着させた状態で運ぶようにします。てこの原理と同じく、荷物は体から離れるほど重く感じるものです。反対に、体に密着させれば荷物が軽く感じられます。どんなものでも、重いものを運ぶ際はできるだけ体に近づけるようにして持つことを意識してみてください。

その際、前屈みにならないことも大切です。前屈みになると、腰に負担がかかりやすくなります。

ベルトを利用してみる

体に密着させて運ぶと良いのは前述のとおりですが、その際、着用しているズボンのベルトの上に乗せるようにして運ぶと楽に持てます。お腹の上に荷物を乗せて運ぶことになるので、腕や腰だけではなく全身で重さを受け止められるのです。ただし、ベルトにかかる負担はどうしても重くなってしまいます。できるだけ頑丈で太いベルトを着用しましょう。

視界を遮らないようにする

高さや幅のある荷物を運ぶ際は、足元の視界を確保しながら運ぶことが大切です。重くて大きい荷物を運ぶ際は、ものの高さなどにより視界が良好ではない場合が多くあります。特に重いものを持ったまま階段を上り下りする際は、足元が見えずにバランスを崩したり前が見えずに階段から転落してしまったりする可能性があり、とても危険です。

重いものを持って階段を上り下りする際は、体の向きを斜めにし、視界を確保しながら一歩一歩丁寧に進みましょう。足をハの字でガニ股にすれば、姿勢も安定します。

脚や体幹を意識する

重いものを運ぶ際は、腕の力だけで持つのではなく下半身を使うようにして持つのがコツです。腕の筋肉よりも脚や体幹の筋肉の方が大きいため、力を均等に使った方がより楽に運び出せます。腕の力だけで持ち上げているとすぐに疲れてしまうほか、腰を痛めてしまう原因にもなります。

荷物を持つ際は、腰をしっかりと下ろして荷物を自分に近づけ、下半身の力を使って真上に上がるようにして持ち上げましょう。そうすることで、腕や腰など、特定の部位に負担がかかることを防げます。

また、荷物によっては、手で持ち上げるよりも「背負う」「肩で担ぐ」といった動作に変えてみるのもひとつの方法です。その際も、下半身の力を使って運ぶことを意識してみてください。もともと腰痛をお持ちの方や腰を痛めないか心配な方は、少しでも負担を減らすためにコルセットを着用しておくのも良いでしょう。

まとめ

重いものを一人で運ぶ際は、荷物や周辺の状態を運びやすいようにあらかじめ準備しておくことが大切です。荷物はできるだけ体に密着させ、視界を確保し、腕だけではなく脚や体幹を意識して運ぶようにしましょう。

ただし、決して無理はしないようにしてください。無理をして重いものを運ぼうとして、ぎっくり腰になってしまう人も少なくありません。

どうしても一人で運ぶのが難しい場合は、業者への依頼を検討してみるのも良いかもしれません。自分では運べない重い荷物も、プロのスタッフがスムーズに運んでくれるので安心です。おうちの御用聞き家工房なら、重いものの運搬を含め、ご家庭のどんなに小さなお悩み事でも迅速な対応を心がけております。お電話1本で最短即日にご自宅までお伺いできる場合もありますので、お困りの際はぜひご連絡ください。